こんにちは。
見た目は温厚、中身はアグレッシブ
(そしてたまに下ネタ)
そんなGAPの塊 なかつじはるかです♪
現在、心理カウンセラーの卵として根本裕幸氏お弟子さん制度4期生で心のお勉強&カウンセリングの勉強をしています。
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久々に怪しいタイトルですが、ちゃんと心理学のお話なので、期待されて訪問された方には申し訳ないです!笑
私は毎年この時期になると思い出す漫画がありまして…
今日は私が小中学校時代に大大大好きだった「こどものおもちゃ」(通称:こどちゃ、小花美穂作)についてお話しします。
私はこの漫画に出てくる紗南ちゃんがめちゃくちゃ好きで憧れていました。
そして紗南ちゃんのパートナーとなる羽山秋人も好きで「将来男の子が産まれたら”あきと”、女の子が産まれたら”さな”と名付けよう!」と決めるほど好きでした。
まずはこの漫画を知らない人のために少し解説。
この漫画は、90年代に流行っていた少女漫画雑誌「りぼん」(懐かしい笑)に連載、単行本も出てアニメ化もされた漫画です。
テーマは学級崩壊、いじめ、少年犯罪、不登校、家庭崩壊、マスコミによる意識操作やバッシングetc
言葉だけ並べると非常に暗くて重たいテーマですが、それを主人公である人気子役タレントの倉田紗南と、クラスメイトの超絶問題児の羽山秋人を中心に明るく面白く、ときに切なく進んで行く学園漫画です。
小花美穂さんはこどものおもちゃの他に「アンダンテ」や「パートナー」など、人の心や心の闇を描くのが上手くて、でもギャグもしっかりあって、さっきまで笑えてたのにいつの間にかボロ泣きさせられるという絶妙なバランスの漫画が多いです。
だからこそ主人公たちの台詞が心に響く響く。。
一度読んでみていただきたい。
絶対ハマるから!
↓簡単にこどものおもちゃの主人公&説明から↓
◯倉田紗南(くらた さな)
とても明るい性格で、クラスではムードメーカー的存在であり、尚且つお節介なほどに正義感が強く、自分の意見をはっきり言うが根は繊細な女の子。子役タレントとして芸能界で活動しており、のちに女優として活躍していきます。
連載当初は小学6年生で、中学生活まで描かれています。
◯羽山秋人(はやま あきと)
紗南ちゃんのクラスメイトで、一匹狼の超絶問題児。いじめや学級崩壊の主犯格あり、基本的に無口で口が悪くぶっきらぼうで飄々としており、何を考えているか分からないような近寄りがたい雰囲気を出している。
これを読んで分かる通り、わたくし、小中学生の頃からこんな人(野良猫ロックマン)が好きだったみたい(笑)
このようにみんなから恐れられ怖がられていた羽山を中心に学級崩壊となっているところを、紗南ちゃんが立ち向かい、クラス&いじめられてる子を救うところから始まります。
しかし紗南ちゃんは羽山のことを知っていくうちに、いじめなどの問題行動が羽山の家庭環境が原因にあることを突き止めます。
羽山は自分が産まれたと同時に母親を亡くしており、自分が産まれたせいで母は亡くなったのだと罪悪感を抱えて育ちます。
(もともと母親は病弱であり、羽山のことを愛していたから命がけで産んだのだと後から知らされます)
その罪悪感を抱える原因となったのが、羽山の姉からの「お前は悪魔だ!」という発言。
「秋人…みんなあんたのせいよ!あんたがお母さん殺したんだから!秋人、あんたは悪魔よ!悪魔!悪魔!」
と毎度のこと言われて育ってきたのでした。
羽山の父親はというと、妻を亡くした喪失感から逃げるかのように仕事に打ち込み、そもそも子供とどう接したら良いか分からなかったというのもあり、羽山のことにまで目が回りませんでした。
羽山は産まれてから11年間、このどうにもできない罪悪感と孤独を抱えて育ってきました。
行き場を失ったストレスを発散させるために、学校で荒れ狂っていた…
紗南ちゃんは、羽山が学校で暴れ回っていた原因はこの家庭環境にあると見抜き、羽山の父親と姉に向かってお説教します。
「あんたらまとめて親子丼バカじゃー!」
「家の中で悪魔悪魔って言われてたら、私だって本当の悪魔になっちゃうよ!」
こんな感じで紗南ちゃんと接することで、段々と羽山がまともな人間らしさを取り戻していきます。
要は、紗南には心を開き、本音を言うようになっていくのです。
これがもうさぁ〜、たまらんよねぇ!笑
羽山が恥ずかしがりながら本音をボソボソっと言うところなんて可愛いったらありゃしない。
そんな感じで紆余曲折ありながら展開していき、中学生になって二人は付き合うようになります。
(本当はここに至るまでもめちゃくちゃ色々ありますが、長くなるので省略しますね笑)
そこで、やっと二人が付き合えたと思った時に、羽山の渡米が決まります。
(渡米の理由を言っちまうと、また話が逸れちゃうので割愛します笑)
羽山の渡米を知ったとき、紗南は少し動揺しますが快く賛成します。
がしかし、紗南の心に異変が現れます。
ある日、芸能のお仕事で撮影をしていると「紗南ちゃんもっと笑って〜今日全然笑えてないよ〜」と言われます。
すると紗南は「え、私さっきからずっと笑ってるんですけど…」
自分は最高の笑顔で笑っているつもりなのに、周りから見たら全くの無表情。
紗南は心の病気「人形病」になってしまったのでした。
でも本人は全く気付いていません。
紗南には出生の秘密があり、自分が産まれたその日に公園に捨てられていたところを、育てのママ実紗子に拾われるという過去がありました。
そのエピソードは紗南自身も知っており、実紗子ママとも本当の娘と母のように育ってきました。
しかし、誰かに捨てられる恐怖、離れる恐怖は自分の知らないところでトラウマになっていました。
“人との繋がりはいつか切れる。自分が大事にしていても捨てられる、離れてしまう。永遠には続かない”
心のどこかでそう思っていました。
その無意識の思いが如実に出てしまった出来事が、今回の羽山の渡米。
紗南本人はいつも通りの自分と思っているので、自分が笑えてないということには全く気付いていません。
心の病気だからと、周りのみんなは紗南を腫れ物に触るかのように接します。
傷つかないように、本人が間違った選択をしないように、優しく優しく本音を言わずに接します。
紗南にはいつもどおり接して、紗南本人が笑えていないこと、心の病気のことは伝えてはならない。
そのみんなの思いとは裏腹に、紗南はどんどん衰弱していきます。
羽山がこれからのことを話し合おうとしても紗南は現実に向き合うことが出来ず、無理に話そうとしても強烈な睡魔に襲われ意識が落ちてしまうありさま。とうとう紗南は、羽山の存在すら忘れるようになってしまいます。
「今までどうやって乗り越えてきたのか、思い出せない。沈んでゆく、どんどん…」
そんな時、二人で駆け落ちしようと羽山と紗南は旅行へ出かけます。
誰にも邪魔されない、ずっと二人でいるために、二人だけの場所へ行こう。
治る兆しのない紗南の心の病気、渡米までの時間は刻一刻と迫っていく。
いろんな思いが積み重なっていた羽山もついに嫌気がさし、旅行の宿泊先で感情的になってしまいます。
「お前、病気なんだってよ、心の。」
「ずっとこんな顔してんだぞ」
「鏡で笑って見えるのは、お前の目の錯覚らしいぞ。」
ついに羽山は、紗南に向かって紗南の現状を伝えます。
しかし紗南は信じようとしません。
そして羽山を拒絶します。
と、その時!
「お前と…離れたら、ダメになるのは俺の方だ!!」
「お前がオレのことでそんなんなるなよ!
…笑えよ!!離れても大丈夫だって笑ってくれよ!」
羽山が…泣いている…!?!
寂しいのは俺の方だと、あの飄々としていた羽山が泣きながら本音を言うわけですよ。
ここで紗南は自分だけでなく、羽山自身も離れることに対して不安だったこと、寂しかったことに気づきます。
そして、「二人が同じ気持ちなら二人で乗り越えて行こう、私たちならきっと大丈夫」
と決心するわけです。
もうまじでこのシーン感動的で泣けます。
(いま思い出しながら書いてるけど、また読みたくなってきた。笑)
まさに親密感の恐れは本音攻めが有効かもしれないって事が成り立つエピソード。
※当時読んでいた時は心理学なんて全く知らなかったけど。
そして羽山の本音が聞けたことによって紗南の人形病が治り、カウンセリングを受けながら自分の心と向き合っていきます。
そして紗南は最後にカウンセラーさんから
「まわりにいい人が集まったっていうあなた自身を…自分をもっと信じなさい。」と言われます。
そして離れたところでお互いを思いながら、二人は前を向いて生きて行く、というところでこの漫画は終わります。
その後の番外編も単行本で出てますが、それは読んだことがない。笑
自分が嫌悪している現実を見るのって怖いよね。
好きな相手に本音を伝えるのって怖いよね。
だって本音を伝えたら、今の関係崩れちゃうかもしれないから。
見たくない現実を受け入れたら、自分の中のどうしようもない寂しさを感じないといけなくなっちゃうから。
でも“怖い”って気持ちが自分だけではないと気づけたとき、相手も同じ気持ちだと気づけたとき、人って不思議とエネルギー沸いてくるんだわ。
そんなコミュニケーションが出来る山ぴーみたいなパートナー欲しいなぁ。
結局最後は願望(笑)
ちなみに、羽山が紗南ちゃんにキスした理由を問われたときに答えたセリフがこちら。
「嫌いじゃないから」
っく~~!!野良猫語録ここにも現る~!
コメント
こんにちは☆りぼんに、こういうマンガが載っていたんですね。驚いたし、読んでみたいと思いました!いい情報をありがとうございます❦