
中洲生まれ北新地育ちの心理カウンセラー
はるかです!
本日は「ココロノマルシェ」にいただいたご相談にお答えしていきます。
ココロノマルシェとは…
根本裕幸カウンセラーの「お弟子さん制度卒業生」のカウンセラーが、みなさんから寄せられたお悩みを受け付けているオンラインの無料掲示板です。
たくさんのカウンセラーから回答がいただけますので、よかったらご利用くださいね。
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〝なるべく感じたくない感情〟として上位3位以内に入るのでは?と思われる『嫉妬』という感情。
今回は嫉妬のメカニズムを一部ご紹介した上で、それを手放す方法について回答しています。
ポイントは競争を手放すこと、被害者・加害者にならず無害者になること。
◆ご相談内容
ご相談内容はこちらです。
『彼の母に嫉妬します』
こんにちは。27歳独身女性です。
数年前、学生時代から付き合っていた彼氏と別れました。あまりに落ち着いた関係で、最後1年半ほどはセックスレスでした。安心感はあったのですが、穏やかな関係に飽きてしまった私は2度浮気した後、別れを選びました。
今の彼氏は私と出会う前に、女性側の浮気による婚約破棄を経験しています。
また、彼氏は幼い頃に父親を亡くし、母親1人に育てられたそうです。
そんな彼ですが、現在、彼の母と二人暮らしです。母親が彼の家に転がり込んでいる状態です。
私が、彼と母親の距離感がどうしても気になってしまい、お付き合いがうまくいっていません。
彼と母親は、別居の気配はありません。彼は、婚約破棄でお母さんを傷つけてしまったから、次に紹介するのは結婚する女性が良いそうです。
彼は、私の前でだけは素になれる。お母さんとは正直別居したいと言いますが、母親が寂しそうで離れられない、今別居して母親に何かあれば後悔すると言っています。
お母さんをまた傷つけたくないから、と、彼のお母さんにも会わせてもらっていません。私を入れたことがない家に、母親と現在も二人暮らしです。全てにおいてお母さんファーストを感じ、猛烈に嫉妬します。
彼のお母さんへの嫉妬をなくそうとお恨み帳に号泣しながら書き殴ったことも何度もありますが、うまく吐き出しきれていないのか、その後も彼氏に毒を吐いてしまいます。
長文になりましたが、自分の感情との向き合い方、アドバイスくださいませんか。出来れば大好きな彼と生きていきたいです。
(ご相談者:みかんさん)

みかんさんこんにちは^^
この度はココロノマルシェにご相談いただきありがとうございます。
はるかが回答させていただきますね!
◆回答
これは嫉妬の感情にブンブン振り回されるよなぁーと思いながら読ませていただきました。
嫉妬の対象は彼の母親ではあるけれど、「あれ?私が浮気相手か?」と思えてくるくらい彼と彼の母親との距離が近いですよね。
>彼は、婚約破棄でお母さんを傷つけてしまったから、次に紹介するのは結婚する女性が良いそうです。
>お母さんとは正直別居したいと言いますが、母親が寂しそうで離れられない、今別居して母親に何かあれば後悔すると言っています。
>お母さんをまた傷つけたくないから、と、彼のお母さんにも会わせてもらっていません。
ここまではっきり言われてしまうとどうしたって
「じゃあ私のことはどうでも良いと思っているの?二の次なの?」とか「私に何かあったときは後悔しないの?」「いやいやいや、私はそれ言われて傷ついてるんですけど!」とか「私だって寂しいのに!」って思っちゃいますよね。
まるで自分が彼女であるという存在が否定されたように感じてしまうと思います。
もし彼のお母さんのポジションが彼のお父さんだったらとしたら、今と同じくらい嫉妬心を煽られていたか?というと、また違っていたかもしれません。
同性だからこその嫉妬も含まれているのかなと感じました。
そうやって誰かに対して「羨ましい!」と感じた時はチャーーーンス!です。
*嫉妬心が生まれる仕組み
嫉妬の感情ってみんなに嫌われる感情の上位に含まれるくらい、誰もがなるべく感じたくない感情です。
そんな嫉妬心が生まれるにはいくつかのパターンがあります。
1.羨ましい
その一つに「羨ましい」と感じる感情があります。
「いいなー羨ましいなー」という感情。
しかし、ただ「羨ましい」だけでは憎しみや怒りなどは生まれません。
*
例えば、私は10代の頃から北川景子ちゃんが好きで、何歳になってもあの美貌はマジで羨ましいと感じています。
できれば友達になりたい!とさえ思います。
この種類の「羨ましい!」は、どちらかというと自分でも負けを認めている感情というか、「あんなに綺麗で性格もサバサバしていたらそりゃ同性からも異性からも魅力的に映るよなー」と、素直に相手の魅力を受け入れている状態です。
北川景子ちゃんの美貌は羨ましいし、あそこまでの美貌は欲しいけど手に入らないもの。
なんというか、それくらい遠い存在みたいな感覚です。
神様や女神様に対して羨ましいと感じない、遠すぎてよくわからない、そんな感覚です。
このように純粋な「羨ましい」だけでは、みかんさんのように荒れ狂う嵐のような嫉妬心は生まれません。
2.ネガティブな感情
純粋な「羨ましい」という感情に対して、ネガティブな感情が合わさったらどうでしょう?
なんかモヤモヤと「ムカつく」という感情が芽生えてきませんか?笑
実は「羨ましい」という感情に「ネガティブな感情」が合わさったときに、化学反応が起こり「おまえーーーーー!!!キぃぃィィィィ!」という嫉妬心という分子ができあがります。
「ネガティブな感情」とは例えば以下のような感情のこと↓
- 私には魅力も価値も何もない「無価値観」
- 私は○○ちゃんよりも劣っている「劣等感」
- 泣く子もだまる「怒り」
- キモい嫌い悪臭放つ「嫌悪感」
- 私では力及ばず「無力感」
- 負けたら切腹「競争心」
- 誰も何も信じられない「不信感」
- 雨が降るのは私のせい「罪悪感」
上記の中にみかんさんが思い当たるネガティブ感情はありましたか?
自分が彼女なのにまるで自分の方が浮気相手のような二番手扱いされている部分や、そんな中でも彼の過去のことなど全く理解できない訳ではないと思うので、「わかっちゃいるけどさー」というどうにもならない点がさらに嫉妬心を掻き立てられる部分なのかもしれません。
要は、彼に対するいろんな感情を彼のお母さんの存在によって、みかんさんが我慢させられているんですよね。
もっと彼と長い時間一緒にいたい、私だって彼の家に行ってみたい、彼の家にお泊まりしてみたい、彼から「僕の彼女です」って紹介されたい、etc
大好きな人とお付き合いしていたら普通に抱く感情ですよね。
そういった普通の感情を我慢しないといけないなんて苦しいし辛いし悔しいし、なんだか寂しいですよね。
3.嫉妬という感情が嫌われる理由
なぜ嫉妬が嫌われる感情なのか?というと5つ理由があります。
この5つを並べただけでも吐きそうになりますね。
そりゃ怒りも出てくるし彼に毒を吐いてしまうのも無理ないことでしょう。
でもここで彼にじわじわとボディーブローをぶちかましても彼とみかんさんの関係の溝は深まるばかり、むしろ余計に母親を優先し出すとだろうということは、みかんさんも薄々勘付いているのではないでしょうか?
ちなみに彼のお母さんへのお恨み帳はノート何冊くらい書かれましたか?1冊書いて終わりにはしてないですよね?
ものすごい憎悪が湧き出てきたと思いますが、それを悪いことだと思わないでくださいね。
できれば今後もお恨み帳は続けていただきたいところです。
文字に書くことが億劫であったり、なかなか言葉として出てきにくいと感じた場合は、走りに行ったり、カラオケに行ったり、物を壊すアミューズメントに行ってみたり、体を動かすことから始めても良いかもしれません。
だんだんと気持ちが落ち着いてくる感覚が味わえるかと思いますので、よかったら試してみてください。
*嫉妬心をポジティブなエネルギーに変換する方法
①愛されている私を思い出す
嫉妬心をプラスのエネルギーに変えるには、癒すことだと言われています。
癒すこと=愛を感じると人は癒されます。
例えば、彼と接していてみかんさんが「愛されている!」と感じたことはありますか?
過去、現在、愛されているなぁと感じた出来事があったと思います
愛情の伝え方は人それぞれですので、彼はどうやって愛を与える人なのだろう?という視点で彼の中の愛情と繋がってみてください。
例えば、
>彼は、私の前でだけは素になれる。
という発言。
男性が素になれる場所って意外と少ないんです。
だから風俗や水商売のお姉ちゃんのところへ行って、日頃のストレスやガス抜きをします。(あくまで例なので、そうじゃない人もいますよ)
他にも、彼は正直にお母さんへの思いをみかんさんに話してくれていますよね。
惚けたりはぐらかしたり嘘をついたり誤魔化したりしてもいいのに、ちゃんと素直に正直にみかんさんに話してくれています。
もしかしたら彼の正直すぎる態度にイラッとしているかもしれませんが(笑)
みかんさんに毒を吐かれても「もうお前とはやっていけん!別れる!」とはなっていませんよね?
正直にお母さんとのことや過去の話を話してくれている点。
「どれも彼の愛情表現なんだ」という視点で見てみてください。
不器用だけど、彼なりの誠実な対応に思えてきませんか?
②誰かのために頑張った自分を認めてあげる
みかんさんがこうやって誰かに頼って相談したり、自分の感情と向き合おうと泣きながらお恨み帳を書き殴ったりなど、
この行動は全て大好きな彼と生きていきたいと感じているから実際に行動したことですよね?
彼のために考えて、なんとか彼との関係を良くしたい、もっと良くしていこうとしているからですよね?
まずはその気持ちを大切にしましょう^^
そんなん当たり前やん!と思われるかもしれませんが、上記に挙げた内容はなかなか簡単にはできないことなんです。
そんなに彼のことが好きではなかったり、どうでもいいと思っていれば「私のことを一番にしない男には興味ないわ。時間が勿体無いわ」と、すぐに別れを選択する人だっています。
それが悪いわけではないけれど、捨てたり切ったり感情を無視して無かったことにすることは簡単で、自分の本音と向き合うことが一番難しいんです。
みかんさんは自分と向き合うことに関して簡単にやっておられるのかもしれませんが、そういった自分の頑張りを一つ一つ認めていくことは自己肯定感にもつながります。
そうやってゆっくり一つずつ自分の中に存在する彼への愛情に目を向けられるようになってくると、嫉妬の感情に振り回されることが少なくなっていくかと思います。
そして彼がなぜそんなにも母親の反応に執着しているのか、なぜいい年した息子の一人暮らしの家に母親が転がり込んでいるのかなど、彼の視点や彼の母親の視点でいろんなことが理解できるようになっていきます。
「彼のお母さんは急に旦那さんを亡くして不安だっただろうなー」とか、「母一人子一人で不安で寂しかっただろうな」とか、「彼も父親に甘えたくても甘えられなくて辛かっただろうな」とかetc
そうやって少しずつ理解できるようになっていくと、自然と彼の母親に対して感謝の思いが芽生えてくるようになります。
ポイントとしては、彼の中に存在する罪悪感と繋がらないことです。
愛で繋がること。
そんな思いが芽生え始めたら、感謝の手紙を書いてみてください。
・彼を女で一人、ここまで育ててくれてありがとうございます。
・お母さんが彼を女でひとつで育ててくれたおかげで、私は彼と出会えることができました。
など、なんでも構いません。
手紙が難しいようであれば、感謝できること100個リストを作ってみても構いません。急に100個は出てこないと思いますので、2~3ヶ月かけて書いていくつもりでいるといいでしょう。
*親密感の怖れ
さて、今は嫉妬の感情の方が荒らしく渦巻いているのであまり触れていませんが、実は私が1番気になっている点があります。
今後の彼との関係についての対策になるかもしれませんので、頭の隅に入れておくと良いかもしれません。
みかんさんは嫉妬の感情を使って、麻痺させている感情が他にありませんか?
麻痺させている感情とは、見て見ぬ振りしている感情のことです。
ご相談文の冒頭部分、
>数年前、学生時代から付き合っていた彼氏と別れました。あまりに落ち着いた関係で、最後1年半ほどはセックスレスでした。安心感はあったのですが、穏やかな関係に飽きてしまった私は2度浮気した後、別れを選びました
が、私はどうしても気になって仕方ないのです。
それに続いて、
>今の彼氏は私と出会う前に、女性側の浮気による婚約破棄を経験しています。
>彼氏は幼い頃に父親を亡くし、母親1人に育てられたそうです。
という点です。
みかんさん自身は元彼との関係をどれくらい解消されていますか?
〝解消されているかどうか〟は感覚的なものなので、この辺は詳しく質問してみないとなんとも言えませんが、強いて言うなら元彼のことを思い出しても甘酸っぱさを感じるかどうかがポイントです。
元彼のことを思い出しても
「そんなこともあったなー懐かしいー^^」という感じでしょうか?
今回のご相談で、みかんさんの元彼の話については触れなくてもいいはずなのに冒頭から触れている点について、元彼に対して罪悪感が残っているのかなと感じました。
そこでなんとなく、彼と彼のお母さんとみかんさん3人の共通点として罪悪感がキーポイントかなと感じました。
罪悪感が心の中にある時に起こる反応として、以下のようなものがあります。
- 自分は愛されるわけないと思い込んでいる節がある
- うまくいかないことがあると誰かのせいにしてしまう
- 誰かを助けられなかった痛い思い出がある
- うまくいかないことがあると自分が悪いからと思ってしまう
- 何かと自分を責める癖がある
- 過去に自分がしたことに対して後悔していることがある
- 彼の母→息子に対する罪悪感(父親を早くに亡くし寂しい思いをさせてしまったという罪悪感)
- 彼→母に対する罪悪感(婚約破棄で母親を傷つけてしまった罪悪感、母を喜ばせられなかった罪悪感)
- みかんさん→前彼とのセックスレス、二番手の恋愛(親密感の怖れ=罪悪感)
みかんさんの親密感の怖れが何がきっかけで芽生えた感情なのか(おそらく前彼との関係よりも前から存在していたもの)、この辺を聞いてみたいと思いました。
もし私がみかんさんをカウンセリングをするなら、幼少時代のご両親との関係、思春期や学生時代の友人関係、社会人になってからの恋愛など色々質問していくと思います。
その癒しポイントは眠っていた財宝のように溢れ出てくるかと思います。
その癒しポイントが彼との関係や彼の母親との関係を前進させることにもなりますので、ぜひ個人セッションにお申し込みくださいね^^

◆まとめ
パートナシップで目の前に起こっていることは二つのことしか起こっていないと言われています。
それは、あなたを愛したい行動なのか、またはあなたに愛してもらいたい行動なのかのどちらかです。
あなたは今パートナーの愛を受け取るべき時なのか、今はパートナーを愛するべきなのか?
どちらか片方だけということではなく、どちらを先に行なった方が上手くパートナーシップが回り出すのか?ということ。
このキャッチボールがうまくいった度合いだけパートナーシップや男女関係はうまく回り始めます。
彼はみかんさんもお母さんも愛したいと思っています。
でも今はお母さんを愛するオレもみかんさんに愛してもらいたい、そう感じているような気がします。
心理学では「気付いた方が先にリーダーシップをとりましょう」と言われることがあります。
そのほうが好転が早いし、自分を苦しめている思い込みから抜け出せるからです。
人って愛した度合いだけ安心します。
愛されたら安心するではないんです。
愛されるよりも愛したい生き物なんです。
↑これが言いたかった(笑)
こんなにも誰かを愛したという経験が、これから迎える30代40代の大人の女性としての自信になっていきます。
今はいい意味での過渡期なんだろうなと思いますので、安心して突き進んでいってくださいね^^
何度もお伝えしますが、
彼と罪悪感で繋がろうとせず、愛で繋がること。
何が愛かわからなくなった時は、カウンセラーを頼ってくださいね^^
一緒に探しにいきましょう。
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回答は以上になります。
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長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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